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Explicación 説明 1 (p.3)

[1]発音

c1) /k/ : casa(家)、diccionario(辞書)
2) スペインで/θ/、中南米で/s/ (ce, ciの時):diccionario、dulce(甘い)、
3) /t∫/ (すぐ後ろのhと一緒になって):chico(男の子)
d1) /d/: dedo(指)、ciudad(都市)
2) 語末では止めるだけ: ciudad
 語末の-dは、舌先を上の歯茎に付けてそのまま止める音で、ほとんど聞こえない。母音の前のdを発音する時のようには聞こえない。
f/f/: fácil(易しい)
 英語のfと同じで下の唇を上の歯で触れて息を出して摩擦させる音。この音の有声音 /v/ はスペイン語に無い。
g1) /g/: gato(猫)、
2) /x/ (ge, giの時): general(一般の)、página(ページ)
 [x] の音は、英語や日本語ローマ字のjやgの読みとはまったく異なる音。寒い朝、かじかんだ手を温めようと「ハー、ハー」と息を吹きかけるときの「ハー」という音に近い。中南米などの多くの地域では、ハやホの子音のように柔らかい音になっている。
h/ / : ahora(今)
 綴り字には書くが、まったく発音されない。
j1) /x/ : jabón(せっけん)
2) / / : reloj(時計)
 語末にあると、普通の発話においては、発音されない。
l1) /l/: libertad(自由)、
2) /j/: llave(鍵)、calle(通り)、allí(あそこで)、cuchillo(ナイフ)、lluvia(雨)
/l/は、舌先を上の歯茎に付けて発音する。/r/と区別して発音することが必要。l が二つ重なった ll という綴り字は、英語の読みと異なるので注意が必要。日本語ヤ行あるいはジャの子音。アルゼンチンのブエノスアイレスでは、シの子音で発音する人がいる。
ñ/ñ/ : mañana(明日)、compañía(会社)
 /ñ/ は、ニャ、ニュ、ニョの子音。文字ñの上の波線は、tildeと呼ばれる。ñiとñeの音連続には少し練習が必要である。niとñiとは区別される。
tenido(持つtenerの過去分詞) : teñido(染めるteñirの過去分詞)
qque /ke/, qui /ki/ の組み合わせのみ: parque(公園)、equipo(チーム)
r1) /r/: cara(顔)、amor(愛)
2) /ř/:radio(ラジオ)、torre(塔)
 /ř/ は、舌先を上の歯茎に接近させて震わせる音。舌先を口の中でどこにも触らないようにして、息を強く出しながら日本語のラリルレロを言う練習を何日か続けると、いつか突然震えるようになる。
 舌先を上の歯茎に接近させて震わせる /ř/ の音ができるようになれば、その震えを1回にした音 / r / もできるようになる。
u1) /u/ : uva(ぶどう)、agua(水)
2) gue, gui, que, quiの時、uは発音しない: guerra(戦争)、guitarra(ギター)、parque、equipo
x1) /ks/ : taxi(タクシー)、extranjero(外国人)
2) メキシコの国名とその派生語で/x/: México(メキシコ)
zスペインで/θ/、中南米で/s/ : paz(平和)
 文字zは、英語や日本語ローマ字とスペイン語の読みとは異なっている。スペイン語には、意味を区別する音としては、ザ、ズ、ゼ、ゾの子音の[z]音は無い。

他に、母音のうち、/ u / は、日本語のウと違う音であることを意識している必要がある。日本語のウは、無声音で発音されることがあるが、スペイン語ではいつも有声音で、かつ日本語よりも唇を丸めて、口の奥で発音する。(母音の無声音は、ヒソヒソ声でアイウエオと発音してみると認識できる。)

語末の-nは、舌先を上の歯茎に付けて止める。日本語のンは、舌の根元が口の奥で上に付いて発音されるので異なる。

[2]アクセント

(1) 日本語は、高低アクセント、スペイン語は英語と同じく強弱アクセント。
(2) アクセント符号は、一語の中のアクセント位置を示す働きと、同じ綴りで違う語を区別するための働きがある。この場合、文中でアクセントをつけて発音される語の方にアクセント符号がつけられる。

[3] 音節とは

音節の区切り方は、詳しくは以下のような説明になる。発音する場合一つの音節はひとまとまりに発音するし、筆記の場合一つの単語の途中で改行するなら、音節の区切りで改行しなければならないため、この説明を知っている必要があるが、アクセントの位置を知るためにはp.3の説明で十分である。
(1)1つの母音が1つの音節の核となる。
(2)母音間に子音が1つある時は後ろの母音の音節につく。
(3)子音が2つある時は、1つは前、1つは後の音節につく。
(4)子音が3つある時は、2つは前、1つは後の音節につく。
(5)ただし、二重子音: pl, pr, bl, br, fl, fr, tr, dr, cl, cr, gl, gr, メキシコでナワトル語起源語のtl、および二重母音、三重母音は、それぞれ一つの子音、一つの母音と数える。

[4] 名詞の数と性

(1) 複数形の作り方

1) 英語と同じように、名詞に単数形と複数形がある。一つが単数、それ以外が複数。名詞が単数か複数かによってこれに関係する形容詞、冠詞、代名詞の形(語尾)を変える。
2) 複数形にするには、母音で終わる語には -sをつけ、子音で終わる語は -esをつける。
3) 逆に複数形から単数形を作るには、-sまたは -esを取れば良いが、-sだけを取るのか -esを取るのかは、スペイン語の音節構造や語末音を知らない初学者は迷うことがある。この点 -eで終わる語について注意しておく必要がある。
例: tardes => ○tarde ×tard
4) 発音上の語アクセントの位置は、ほとんどの語で-esをつけても変わらない。(一部の語で変わるものがある。) そのアクセントを綴りで表すために、-esをつけ語尾に一音節増えた形で、再度アクセントの規則を適用させてみると、単数形の場合とで、符号をつける、つけないが異なってくるものがある。
5) スペイン語では、伝統的にはzeの綴りは使わず、ceに変えるので、-zで終わる語を複数形にすると-zesでなく、-cesの語尾となる。
6) 最後の音節にアクセントが無く、-sで終わる語は、単複同形である。
他に、miércoles(水曜日), jueves(木曜日), viernes(金曜日)
7) スペイン語では英語と異なり、名詞に関係する形容詞も名詞の数に一致させる必要があり、その場合の複数形の作り方も名詞と同じである。

(2) 名詞の性

スペイン語の名詞は、生物を表す語だろうと無生物を表す語だろうとすべてが、二つのグループのどちらかに分類される。これは、関係する形容詞、冠詞、代名詞の形(主に語尾)を、どちらのグループかによって変えるためである。片方には、人間の男性、動物の雄を意味する語が多く含まれ、他方には、人間の女性、動物の雌を意味する語が多く含まれるので、片方を男性名詞、他方を女性名詞と呼ぶ。中性名詞は無い。形容詞、冠詞、代名詞の適切な形を使うためには、それぞれの名詞が男性名詞なのか女性名詞なのかを知っている必要がある。名詞を辞書で見る時には、意味だけでなく性を確認すること。

男性名詞 1) 人間の男性、動物の雄を意味する語は男性名詞: señor(男の人)、niño(男の子)
2) -oで終わる語は男性名詞: diccionario, dedo
3) 意味や語尾で区別できない語: hotel(ホテル), parque
女性名詞 1) 人間の女性、動物の雌を意味する語は女性名詞: señora(女の人)、niña(女の子)
2) -aで終わる語は女性名詞: casa(家), costa(海岸)
3) 意味や語尾で区別できない語: ciudad, llave

補足

1) 同じ語形で男性名詞、女性名詞どちらとしても使う語がある。例:estudiante
2) 雄雌を意識しない時は、動物によってどちらかを使う:犬=perro、牛=vaca
3) 同じ語で男性名詞として使う時と女性名詞として使う時とで意味の異なる語がある。例: orden =男性名詞:「順番」、女性名詞:「命令」
4) 上記「-oで終わる語は男性名詞、-aで終わる語は女性名詞」の例外もある。
例: día =男性名詞

更新日 2007年2月20日